バルテュス展
東京都美術館
2014年4月19日(土)~6月22日(日)


※ 鑑賞の備忘録にフライヤーをアップ。

・見てよかった作品
「おやつの時間」 1940年 テート 
「地中海の猫」 1949年 個人蔵
「伊勢海老」1949年
「樹のある大きな風景(シャシーの農家の中庭)」 1960年 ポンピドゥー・センター
「窓 クール・ド・ロアン」1951年
「朱色の机と日本の女」 1967-1976年 

公式サイト
http://balthus2014.jp/

ベルニーニ
アップ画像発見。眼福。

ボストン美術館 日本美術の至宝 
東京国立博物館 平成館:2012年3月20日(火•祝)~6月10日(日)
大阪市立美術館:2013年4月2日(火)~6月16日(日)


展覧会の当たり年だと思った2013年。いい特別展が目白押しで年間で気がつけば100展近く足を運びました。その中で自分のベスト3に入るボストン美術館展。あまりに良かったのと、トーハク大混雑で絵巻の鑑賞が不完全燃焼だったのとで、大阪会場にまで行ってしまいました。ライティングはトーハクがよかったのですが、大阪会場は少し並べば人気作品も最前列でゆっくり鑑賞できたし、痛めないためか暗すぎたトーハクの照度より何故か少し第1章が明るくてどちらも大変よろしかったです。両方行って大満足。

名品揃いですべてに感想をいいたいところですが、極限に絞り込むと、やはり大目玉の絵巻と雲龍図が最高。特に絵巻2巻! 絵巻は好きでも、これまで震えるほど感動したり大興奮したことはありませんでしたが、一生忘れられない衝撃作に
1度に2つも出会ってしまいました。「吉備大臣入唐絵巻」では卓越した人物描写、表情のデフォルメ、アニメーションのように時間の流れと人物の動きが感じられる筆遣い・構図に目を見張り、「平治物語絵巻 三条殿夜討巻」では轟々と燃え盛る炎の力強さと戦々恐々として逃げ惑う群衆の臨場感に息を呑みました。三条殿夜討巻は、よく炎の動きを捉えていて、風(酸素)の流れでどう炎が回り込むか、爆ぜるか、火の元から3段階くらいに描き分けていて、それがリアルさにつながっています。赤と黒の色彩構成も見る者を興奮させますよね。かっこいいです。この2点についてはまた後日、あらためて自分なりにどうよかったか解説しつつ書きたいなと思います。

・お気に入り作品
平治物語絵巻 三条殿夜討巻
吉備大臣入唐絵巻
曽我蕭白「雲龍図」
橋本雅邦「騎龍弁天」

ラファエロ
国立西洋美術館
2013年3月2日(土)~6月2日(日)


大目玉の「大公の聖母」は背景のブラックが母子の立体感(輪郭の回り込み)を壊してしまうべったりとした奥行きのない真黒で、期待していたよりも感動できませんでしたが、それでも特別展100館近くいった2013年でベスト3に入る豪華絢爛で感動だらけの展示でした。「大公の聖母」も後世の人が塗りつぶしたりしなければ、もっと良かったのかも知れない。。。せめて黒楽茶碗みたいな深みのある黒なら良かったのに。

個人的にはグレートーンが温かくて美しかった「友人のいる自画像」、マニエリスムのはじまりが垣間見える「エゼキエルの幻視」、それから初めて見る不思議な陰影表現だった「聖ユスティナ」ペルジーノ作が記憶に鮮明に残っています。鑑賞は金曜の夜間に行ったのでねらい通りゆっくり堪能でき、閉館10分前には「大公の聖母」含め会場をたったひとりで独占できるという幸せな時間を過ごしてしまいました。

メインキュレーターさんのお話によると、全く働かないイタリア人との交渉は想像を絶する苦労だったそうです。毎回大変らしいのですが、今回はよりすごいエピソードてんこもりだったとか。空輸されてきた作品が間違っていたり、額装なしのむき出しで届いたり。輸送費が1点1億円〜3億円はするのを「あ。別の美術館に貸すのと間違えちゃった。あっちに送って交換してもらって」と気軽に言っちゃうイタリア人、恐るべしです。

本展はポスター等のアートディレクションが好きだったのですが、美術館はちょっとチェックするくらいで基本は主催の新聞社任せだそうです。グッズ購入時の紙袋すら、ペパーミントのタント紙に白オペーク刷で気が効いていて、とても奇麗でした。どこのデザイン事務所が担当したんだろう。こんな細部まで楽しませてくれた展覧会でした。


・お気に入り
「聖ユスティナ」ペルジーノ作
「天使」1501年
「聖ゲオルギウスと竜」
「聖セバスティアヌス」
「大公の聖母」
「聖家族と仔羊」
「聖母子と幼い洗礼者ヨハネ」
「エゼキエルの幻視」
「友人のいる自画像」
「三美神にプシュケを示すアモル」マルカントニオ・ライモンディ作

飛騨の円空-千光寺とその周辺の足跡
2013年1月12日(土)~4月7日(日)
東京国立博物館 本館特別5室 


※鑑賞の備忘録にフライヤーのみアップ。

"自分の考えた通りに生きなければならない。そうでないと、自分が生きた通りに考えてしまう。"

— ブールジュ